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自分か自分でないか!ブランドの本質とその効果について

世の中にはブランドがあふれています。モノとして表現されるブランド品がそれでしょうし、多くの人にあこがられている存在でもあります。

そのブランドはファッションだけでなく、ビジネスといったマネジメントの分野にも進出してきており、ブランドはブティックやデパートだけの世界の言葉でしたが、いつしかマネジメントの世界にも登場するようになりました。

 

今回はそんな「ブランドとは何か」というお話です。

 

ブランドとは何か。格を上げる要素

そもそもブランドとはいったい何を指しているのでしょうか。

バッグやスーツのメーカーをブランドと言ったり、あるいはそれらアイテムをブランドとしたりするのはわかるのですが、ブランド戦略というモノでない、会社の戦略構築策としてブランドが使われる場合があります。

 

「ウチの納豆をブランド化する」などファッショナブルなアイテムから遠いと思われる納豆メーカーでも、ブランドが意識されています。

なにか「ブランド」と言っておけば、カッコイイあるいは最新流行な気分がします。ブランドはうまく説明できないものの、その言葉を使うと一つ格が上がった感じです。

 

ブランドはコミュニケーションにもなる

ブランドあるいはそれを動詞のようにしたブランディングとはどういうことを言いたいのでしょう。マネジメントの教科書などによると、ブランドとは製品やサービスを自社(自分)と他社(他人)と区別する概念とされています。

「概念」とは少々わかりにくくありますが、他社と自社を分けるイメージというところでしょうか。ブランディングとは、イメージを作る行動であり、ビジネスの世界ではマーケティングやセールスにとどまらず、宣伝や製品開発、企業行動など多岐にわたります。

 

SNSの登場は「伝えられる」から、自ら「伝える」に

SNSが登場するようになって、製品あるいは企業のイメージを伝えることがビジネスの成功のポイントとなっています。

大手企業もツイッターなどで情報発信していますが、ビジネスだけでなく、個人あるいは政治の場などにも利用され、SNSを上手に利用することでブランディングが図れます。

 

ブランドは、「高級」なもの

ブランド=高級なイメージがあります。実際、フェラーリ、ロレックス、モエ·エ·シャンドン、六本木ヒルズなどのキーワードはすべて高級で、高価格でもあります。

車を乗るならばフェラーリでなくてもセダンでもいいし、時間を見るならばロレックスでなくてもスオッチで、酒を飲むらならシャンパンのモエ·エ·シャンドンではなく芋焼酎の黒霧島でもいいでしょうし、仕事をするならば六本木ヒルズでなくてもいいはずです。

 

しかし人は、これらを買い求めます。

もちろん、すべての人がこれらを買い求めるのではなく、その高価格に対応できる人が買い求めるのです。

 

ブランドの効果とは

ここにあげたようにブランドには高価格というイメージがあり、それを所有できるというのは自分がお金持ちであるということを示せます。

ブランドの効果の他に、ブランドを選ぶ理由には「好きだから」があります。

 

同じような製品で機能が似ていても、デザインがカッコイイ、あるいは産地で例えば日本産とイタリア産ではイタリア産のほうがを選ぶ人々がいます。

これは価格が少し高いことを受け入れていることになります。これが「好きだから」です。

 

「好きだから」は、人それぞれでしょうが、人を引きつける魅力すなわちブランドの力ということです。その魅力は人によって様々で、その生産や販売される裏側にあるストーリーだったり、単にそのメーカーのロゴあるいは信用力や歴史などを上げることができます。

 

モノ、サービスにおけるブランド

「一定のブランド力がある」という表現があります。経営コンサルタントや評論家という人たちが製品・サービスあるいは企業を評価する際に好んで使う表現です。

一定のブランド力とはなにかというと、製品市場シェア、製品機能、知名度であり、信用であり、買う人のイメージ、とさまざまであり、それらをまとめた総合力ともいえます。

 

「ブランド=高価格」ではない

日本の誇るアパレルブランドの「ユニクロ」は高価格なファッションブランドといえますでしょうか。

ユニクロのTシャツより価格の高いメーカーのTシャツを販売しているメーカーはたくさん存在して言えますが、その中で、ユニクロの製品は決して高価格ではありません。日本のアパレル企業として「一定のブランド力」がある企業として知られているのではないでしょうか?

 

ブランドは価格ではなく、信用であり知名度あり、購入時の安心感でもあります。

原宿で若者に人気のあるファッションブランドを知らない人でもユニクロは知っているかと思います。それもブランドなのです。

 

大学におけるブランド

大学にもブランドが求められます。ビジネスマンの読む雑誌では、大学ブランドランキングが特集されています。

大学のブランドとは、偏差値のもっとも高い東大、そうでなくて良家の子女が通う大学と意見は分かれるところですが、人によって判断基準がちがうのもブランドの概念です。

 

選ばれる理由の創造

選ばれる理由もブランドの効果ともいえます。

一時期、ナンバー1でなくてオンリー1でいいという風潮がありました。人によってその解釈はさまざまかと思いますが、ナンバー1を目指すにはビジネスの世界ではキツイ状況となりますが、グローバル競争の時代ではナンバー1を目指していかないと生き残れない状況になっています。

 

パソコンのOSであるWindowsが登場した後に、デファクトスタンダードという言葉が聞かれるようになり、ビジネスは1社総取りとなる競争環境となってしまうようになりました。

 

ローランドから学ぶブランディング

ブランドをわかりやすい言葉で表現すると、ホスト界のカリスマであるローランド氏の著書にもある「俺か、俺以外か」ではないでしょうか。自分以外を選ばせない競争環境を作る、あるいは自分という製品をそういう状況に作りあげるのが、ブランド戦略の一つでもあると考えます。

競争があるとナンバー2になるだけでもたいへんなのですが、ローランド氏のナンバー1を目指す戦略しか取らないのは、まさにブランド戦略です。

 

まとめ

人口が増えていた時代はセールスに励み、他社より高品質の製品、同等な製品ならば安くすればモノは売れていました。

今、国内は人口が減り市場は飽和しています。セールス、品質、値段だけでは売れなくなり、製品から発せられるイメージ、すなわちブランドが求められるようになりました。そこに値段とは無関係に、それが買われる理由をもつことです。

 

人は製品やサービスはだけでなく、その製品やサービスが発するブランドに魅力を感じて購入するのです。ブランドを意識してビジネスに取り組んでいかなければならないのです。

「わかる人にはわかる」「真面目にやっていれば大丈夫」では通用せず、わからない人にもわかるように伝え、真面目さを伝えなければならないのです。伝えることがブランディングであり伝わることによってブランドとなるのです。

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